自信喪失に陥った経験は少なからず誰にでもあることでしょうし、カウンセリングを受ける機会があって自信を取り戻したという方もいるかもしれません。
原因を探ると、仕事上のトラブルやミス、受験の失敗や挫折、そして恋愛の痛手などが自信喪失につながることが多いように思います。
そういった状況から立ち直るには、カウンセリングなどと大げさなことではなく、周囲の一言で自信喪失から抜け出せたというケースもあれば、自信を失ったきっかけを思い出し反省したり、逆にうまくいったことを糧にして努力で立ち直ったなど、カウンセリング同様の効果が期待できる方法もあります。
ただ、自信喪失の原因にもよりますが、カウンセリングを受けなければ重症化してうつ病などの精神疾患を発症してしまう場合もあるようです。
特に、落ち込んだままの期間が長ければ長いほど、立ち直るきっかけはつかみにくいのではないでしょうか。

そんな時は、心理カウンセラーによるカウンセリングを受けることも一つの手段ですが、心療内科を受診して適切な治療を受けることもご検討いただければと思います。
さらに、逆に食欲がないとか眠れないといった体調不良のために心療内科や精神科を受診した結果、うつ病の症状としての自信喪失が見受けられることもあります。
うつ病の症状は食欲不振や不眠などの不調の他に、感情の障害や思考の障害、意欲の障害や自律神経症状などの特徴的な症状がありますが、自分の能力を過小評価し物事を悲観的にとらえ、必要以上に罪悪感を抱くなどはまさに自信喪失の現れで、うつ病の患者さんの多くにみられます。
気持ちが落ち込んでいてもすぐに心の病と結びつけたくないものですが、オンラインでのカウンセリングのサイトなども増えて、簡単にご自身で判断してしまい悪化させてしまうこともないとは言えません。
カウンセリングも共感を得る手段として効果はあるでしょうが、うつ病などが懸念されるほどの自信喪失であれば、早めに医療機関を受診していただきたいと思います。