食欲不振にお悩みの中学生の場合 - 川西市の心療内科 こばやしクリニック

 

食欲不振にお悩みの中学生の場合

食欲不振で相談に来られる中学生が増えていますが、このような症状の場合は消化器系の病気の心配もありますので、まずは内科や消化器内科などを受診するのが順当かと思います。

たとえば中学生でも飲食などからくる胃の疾患を発症することがありますので、お腹がすかない、美味しく感じない、食事をすると胃が痛くなる、といった症状を説明して、胃や腸の病気を見逃さないようにしなければなりません。

ただ、必ずしも胃や腸の病気が原因ではなく、精神的な要因が食欲不振を招いているケースも多く、特に中学生の場合は深刻な精神的疾患となる前に適切な対応を取りたいものです。

中学生の場合、食欲不振と同時に学校での出来事をあまり口にしなくなったり、部活に熱が入らなくなったりすることがあるようです。

あるいは学校を休みがちになり、次第に不登校となってしまうこともあるでしょう。

ちょっとしたことがきっかけで、学校での昼食が食べられなくなって、次第に家でも食欲不振になったという中学生の例もあります。

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大人が考えれば、「なんでそんな些細なことで」とか「気にしなくていいのに」と口にしてしまいそうなことが、中学生にとっては突き放されたような気持になることもあります。

食欲不振はSOSの表れの場合もあり、ご家族や周囲の人に気付いて欲しいのかもしれません。

中学生と言えども、勉強だけでなく部活での競争や、友達とのスムーズな関係を保つために気を遣うことも多いと思われますので、大人と同じようにストレスを抱えることは多く、食欲不振が起こった時は早めにご相談ください。

食欲不振や睡眠障害などの心配を早めに解決することが、精神的な病の悪化を防ぐための方法でもあると思います。

当クリニックは、こころと不眠の診療所として地域に根差した医療を心掛けておりますので、気軽に中学生の食欲不振に関してご相談いただけると思います。

中学生の食欲不振でお悩みの方は、阪急川西能勢口駅近くのこばやしクリニックにご来院ください。

 

中学生が食欲不振に陥る原因は?

中学生が食欲不振に陥る原因はいくつか考えられます。この時期の食欲不振は、身体的な要因や精神的な要因、生活習慣などさまざまな要素が影響することがあります。以下に、一般的な原因をいくつか挙げてみます。

ストレスやプレッシャー
中学生は学校生活での勉強、テスト、部活動、人間関係など、多くのストレスにさらされることが多いです。これらのストレスやプレッシャーが食欲不振を引き起こす原因となることがあります。特に、試験前や大きなイベントの前後など、精神的に緊張しているときに食欲が低下することがあります。

睡眠不足や生活リズムの乱れ
睡眠不足や不規則な生活習慣は、体内のホルモンバランスに影響を与え、食欲を低下させることがあります。夜更かしやスマートフォンの使い過ぎで睡眠の質が低下すると、日中に食欲が湧かなくなることが多いです。

栄養の偏りや食事の不規則さ
偏った食事や不規則な食事時間も、食欲不振の原因となります。朝食を抜いたり、栄養が偏った食事ばかりを続けたりすることで、胃腸の働きが鈍り、食欲が低下することがあります。また、食べ過ぎや早食いも胃腸に負担をかけ、次の食事で食欲がわかない原因となります。

成長期による体の変化
思春期は急激な身体の成長が見られる時期で、ホルモンバランスが変化しやすくなります。この変化が一時的な食欲不振を引き起こすことがあります。特に女子の場合、月経周期によるホルモンの変動が食欲に影響を与えることがあります。

病気や体調不良
食欲不振は風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの病気の初期症状であることもあります。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群などの消化器系の問題が原因で食欲が低下することもあります。加えて、貧血や甲状腺機能の異常など、体内の異常が影響している場合も考えられます。

運動不足
運動不足は代謝を低下させ、胃腸の働きを鈍らせることがあります。定期的な運動がないと、エネルギー消費が少なくなり、食欲も低下しがちです。

環境や心理的な要因
家庭環境や学校での問題、人間関係のトラブルなど、心理的な問題が食欲不振に繋がることがあります。また、食事の雰囲気や環境も影響を与えます。例えば、食事中に叱られることが多かったり、家族間の緊張があったりすると、食事を楽しめず食欲が低下することがあります。

思春期特有の心の変化
思春期には自己意識が高まり、外見や体重を気にするようになります。ダイエットへの過度な意識や、周囲の人と比較することで食欲が抑えられることがあります。特に女子の場合、体型を気にして食べることを制限することがあるため、食欲不振に繋がることがあります。

薬の副作用
何らかの薬を服用している場合、その副作用として食欲不振が起こることがあります。特に抗生物質や鎮痛剤、精神安定剤などの一部の薬が食欲に影響を与えることがあります。

 

食欲不振に陥りやすい中学生の特徴

食欲不振に陥りやすい中学生には、いくつかの共通する特徴や傾向があります。以下に、食欲不振になりやすい中学生の特徴をまとめてみます。

ストレスを感じやすい性格
感受性が強く、環境や人間関係の変化に敏感でストレスを感じやすい中学生は、食欲不振に陥りやすい傾向があります。特に、学校の成績や友人関係で悩んでいる場合、そのストレスが食欲に影響を与えることがあります。

睡眠不足や生活リズムが不規則
夜更かしが習慣になっている、ゲームやスマートフォンの使用で睡眠時間が不足している中学生は、体内時計の乱れにより食欲が低下しやすいです。また、不規則な生活リズムは体調不良を引き起こし、食欲に影響を与えることがあります。

ダイエットへの過度な関心
特に女子生徒の中には、思春期特有の体型変化に対する不安や周囲からの見た目のプレッシャーから、過度なダイエットを試みることがあります。過度なカロリー制限や食事制限は、食欲不振や栄養不足を招きやすくなります。

内向的で感情を表に出しにくい
内向的で、感情を他人に伝えるのが苦手な中学生は、悩みやストレスを自分の中に溜め込んでしまうことがあります。こうした心理的なストレスが積み重なることで、食欲不振に繋がることがあります。

運動不足
部活動に参加していない、または普段あまり運動をしない中学生は、代謝が低下し、食欲がわかなくなることがあります。適度な運動は血流を改善し、食欲を促進する効果があるため、運動不足の人は食欲不振になりやすいです。

偏食や好き嫌いが多い
偏食が多く、好き嫌いが激しい中学生は、食事が楽しめず、食事の時間が苦痛に感じられることがあります。このような場合、食事に対する興味や楽しさが減り、結果として食欲不振になることがあります。

成長期特有の体調変化
思春期の中学生は、急激な身体の成長やホルモンバランスの変化によって、体調が不安定になることがあります。この時期には、食欲が増えることもあれば、急に減ることもあります。特に、女子の場合は月経周期の変化に伴い、一時的に食欲が低下することが多いです。

アレルギーや消化器系の問題を抱えている
食物アレルギーや胃腸の弱さ、過敏性腸症候群などの健康問題を抱えている中学生は、特定の食べ物を避ける傾向があり、それが食欲不振に繋がることがあります。消化不良や胃の不快感を感じることで、食事の回数や量が減ることもあります。

学業や部活動に追われる生活
勉強や部活動などで忙しいスケジュールをこなしている中学生は、時間の余裕がなく、食事をおろそかにしてしまうことがあります。また、忙しさからくる疲労や精神的なプレッシャーも食欲不振の原因になります。

家庭環境の変化や問題がある
家庭環境の変化(引っ越しや親の離婚、家庭内での緊張など)があったり、家庭内でストレスを感じている場合、精神的な影響で食欲が減退することがあります。食事の時間が不快に感じられたり、緊張が強まったりすると、食欲が減ることが多いです。

 

食欲不振を感じたときの対策

食欲不振を感じたときには、いくつかの対策を試してみることで、食欲を回復させることができます。以下に具体的な対策を紹介します。

食事を少量ずつ頻回に取る
一度に大量の食事を摂るのが難しい場合は、少量ずつを頻回に摂る方法が有効です。3食の他に、小さなスナックや軽食を加えて1日5〜6回に分けて食べると、胃腸への負担を軽減し、食欲を徐々に回復させることができます。

食事を楽しくする工夫をする
食欲を増すためには、食事の雰囲気を楽しむことも重要です。好きな音楽をかける、お気に入りの食器を使う、友達や家族と一緒に食べるなど、食事そのものを楽しむための工夫をすると良いでしょう。食事の時間をリラックスした楽しいものにすることで、食欲が湧いてくることがあります。

消化の良い食べ物を選ぶ
食欲がないときは、胃に優しい消化の良い食べ物を選びましょう。お粥、スープ、煮物、うどんなど、柔らかくて温かいものがオススメです。また、脂肪分や刺激物の少ない食事が消化に良く、胃への負担を軽減します。

ハーブティーや生姜などの自然な食欲増進剤を試す
生姜やミントなどのハーブティーには、食欲を促進する効果があります。特に、しょうが湯やペパーミントティーは、消化を助ける効果もあるため、食事前に飲むと良いでしょう。

水分補給をしっかり行う
食欲不振時には、水分をしっかりと摂ることが重要です。水分不足はさらに食欲を低下させることがありますので、こまめに水やお茶を飲むように心がけましょう。ただし、食事前に大量の水を飲むと逆にお腹が膨れてしまうので、少量ずつをこまめに摂取するようにしましょう。

軽い運動をする
軽い運動をすることで、血流が良くなり消化器系の働きが促進され、食欲が改善されることがあります。散歩やストレッチ、軽いエクササイズなどを取り入れることで、気分転換にもなり、自然と食欲が戻ってくることがあります。

規則正しい生活リズムを保つ
睡眠不足や生活リズムの乱れは食欲不振の原因となることがあります。毎日同じ時間に寝起きし、規則正しい生活リズムを保つことが重要です。特に、夜更かしを避け、朝日を浴びて体内時計を整えることで、食欲が改善されることが期待できます。

ストレスを軽減する方法を見つける
ストレスが原因で食欲不振になっている場合、リラックスする方法を見つけることが大切です。深呼吸、瞑想、趣味の時間を楽しむなど、自分に合った方法でストレスを軽減するよう努めましょう。リラクゼーションが食欲の回復につながることがよくあります。

好きな食べ物を食べる
食欲がない時でも、好きな食べ物なら少しは食べられることがあります。好きな料理やお菓子を少量でも食べることで、食欲を徐々に戻すことができます。ただし、栄養バランスを考えた上で選ぶことが大切です。

医師に相談する
食欲不振が長引く場合や体重減少、疲れやすさ、腹痛などの他の症状が伴う場合は、病気が原因である可能性もあります。貧血、胃腸の問題、ホルモンバランスの異常などが考えられるため、医師に相談して適切な診断と治療を受けることが重要です。

これらの対策を試しても食欲不振が続く場合や、体調が悪化する場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。


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