様々な躁鬱症状について

 

様々な躁鬱症状について

身近な人から、自分の心が躁鬱状態で悩んでいるという相談を受けたことはありませんか。あるいは、身近で見ていて、心の浮き沈みが激しく心配になる友人はいませんか。よく観察してみると、もしかしたら躁鬱症状ではないかと思うような言動に気付くこともあるかもしれません。ただ、誰にでも感情の浮き沈みはあるもので、果たして躁鬱症状とまで言い切れるかどうかは、やはり躁鬱症状を把握して、適切な対応を取ることをおすすめいたします。
躁鬱症状
それでも、早い時期に躁鬱症状に似た症状に気付くことは大切なことで、見過ごしてしまいそうな躁鬱症状を理解しておくことは大切なことです。ただし、一言で躁鬱症状と言っても、具体的には、患者さん一人一人に違いがあり、躁鬱症状の一部である躁の症状も違えば、鬱の症状も違います。そしてさらに、躁と鬱の症状の出方・周期・切り替わりのタイミングも違うはずですので、躁鬱症状となればかなり丁寧な観察が必要かもしれません。

たとえば、躁鬱症状の一つに話し方の変化があるのではないでしょうか。口数が少なく小さな声で下を向いて話していた人が、大きな声で興奮気味に話をするようになった時、あまりにその変化が著しいとすれば、それは躁鬱症状と言えるかもしれません。また、鬱の症状として自分の価値を見い出せずに悲観的になるということがありますが、躁の状態になった時にはハイテンションになって自信満々になることがあり、一見問題なさそうですが、気が大きくなりギャンブルなどにお金をつぎ込んだり、次々に物を買い込んだりするケースもあります。この消極的な面と積極的過ぎる面が交互に現れるのが躁鬱症状というわけです。

さらに、躁鬱症状の一つには、鬱の状態の時に、躁の時の自分に対する嫌悪感を抱いて、より悲観的になってしまうということもあり、自分の存在を消してしまいたいと思い込む危険もあるでしょう。躁鬱症状の判断は、一度に両方の症状が出るわけではないという点が、最も判断の難しいところかもしれませんが、きちんとした対処をすることで、早期に躁鬱症状を把握して、適切な対応を取ることをおすすめいたします。


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