情緒不安定が治らないとお悩みの方へ - 川西市の心療内科 こばやしクリニック

 

情緒不安定が治らないとお悩みの方へ

情緒不安定が治らないとしても、本格的に治療されている方は少ないのかもしれません。

誰でも情緒のバランスを崩すことはあるでしょうし、一時的に不安になったりイライラしたり、落ち着かないといった程度のことも多く、そのうち気持ちが晴れて改善するだろうと割り切ってしまえば、いつの間にか落ち着きを取り戻すこともあるでしょう。

ただ、いつまでたっても治らないとなれば、情緒不安定だけでは済まないこともあるはずです。

たとえば当クリニックに通院されているうつ病や適応障害、自律神経失調症などの患者さんの中にも、病の初期の段階で情緒不安定を自覚していた方はいらっしゃいます。

しかも、いつまでたっても治らないために一層落ち込んで、専門の医療施設での治療が必要になるまで悪化させてしまったケースも少なくありません。

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もともと心のバランスを崩しやすい性格、崩しにくい性格もあるでしょうが、まさか自分がなるとは思ってもみなかった方が、それまでの経験とはまったく違った体験をしたことで情緒不安定となり、いつまでも治らないために苦しみが続くこともあります。

特に、心に打撃を被るようなアクシデントに出会ってしまった場合は、なかなか簡単には治らないことが多いようです。

事故に遭遇したり、仕事での失敗やプレッシャー、人間関係の破綻で情緒不安定になることもあります。

また、そういった原因に思い当たらない場合でも、更年期障害や睡眠不足などの体調不良がきっかけで情緒不安定になることもあります。

女性であれば毎月の月経の時期が近づくと不安定になる方は多いと思いますが、その影響が人間関係や仕事面に出てしまうこともあるでしょう。

どんなケースにおける情緒不安定でも、いつまでも治らないことが心に引っかかるようであれば、そのまま放置せずに心療内科を受診してみてはいかがでしょうか。

情緒不安定だけでなく不眠症やが治らないとか、食欲不振や身体の疲労感や違和感が治らない場合など、早めにそしてお気軽にこばやしクリニックにご相談いただければと思います。

 

情緒不安定自己診断シート

情緒不安定の自己診断シートを作成する場合、主な目的は、個人が自分の感情や気分の変化を自己評価できるようにすることです。以下は、情緒不安定の症状を理解しやすくするための自己診断シートのサンプル項目です。このシートを使う際には、医師や専門家の診断を補助するものとして利用することが大切です。

このシートは、過去1週間のあなたの感情や行動を振り返り、どのような変化や不安定さがあったかを評価するものです。各項目に対して、あなたの状況に最も近い答えを選んでください。

1. 感情の変動
□ ほとんど変動がなかった
□ 時々不安定になることがあった
□ 感情の起伏が激しかった

2. 不安や緊張感
□ 不安や緊張を感じなかった
□ 時々不安や緊張を感じた
□ ほぼ常に不安や緊張を感じた

3. 怒りやイライラ
□ 怒りやイライラを感じなかった
□ 時々イライラすることがあった
□ 怒りやイライラが頻繁に起こった

4. 涙もろさ
□ 涙を流すことはなかった
□ 時々涙が出ることがあった
□ 頻繁に涙が出た

5. 対人関係のトラブル
□ 特にトラブルはなかった
□ 時々トラブルがあった
□ 多くの人とトラブルがあった

6. 睡眠の質
□ 良好な睡眠が取れた
□ 時々寝つきが悪かったり、途中で目が覚めた
□ 睡眠が浅く、十分な休息が取れなかった

7. 食欲の変化
□ いつも通りの食欲だった
□ 時々食欲が減ったり、増えたりした
□ 食欲が大きく変動した

8. 自己評価
□ 自分に対して特に問題は感じなかった
□ 時々自分を否定的に感じた
□ 自分に対して強い否定的な感情を抱いた

9. 活動量や集中力の変化
□ 普段通りの活動や集中ができた
□ 時々活動や集中力が落ちた
□ ほとんど活動できず、集中できなかった


合計スコア
各項目で□の数を数え、以下の範囲で自分の状況を確認しましょう。
0~4点:情緒は比較的安定している
5~8点:時々不安定になることがある
9点以上:情緒の不安定さが強く、専門的なサポートを検討することが望ましい

注意:この自己診断シートはあくまで参考です。情緒不安定が続く場合、専門家(医師やカウンセラー)に相談することをお勧めします。

 

情緒不安定を自分で改善する方法は?

情緒不安定を自分で改善するためには、日常生活の中でできる様々な対処法やセルフケアを取り入れることが大切です。以下は、情緒不安定を自分で改善するための具体的な方法です。

1. 感情の認識と受け入れ
感情を記録する: 日々の感情や気分の変動を記録することで、自分の感情パターンを把握できます。感情日記やアプリを活用するのも良い方法です。
感情を否定しない: 不安や悲しみなどネガティブな感情が湧いたとき、それを抑え込むのではなく、「今そう感じている」という事実を受け入れることが重要です。

2. リラクゼーションとストレス管理
深呼吸や瞑想: 深い呼吸を意識することで、気持ちを落ち着かせ、リラックスできます。また、瞑想を習慣化するとストレスの軽減に役立ちます。
マインドフルネス: マインドフルネスとは、今この瞬間に集中し、自分の感情や体の状態を観察する練習です。これにより、感情のコントロールがしやすくなります。

3. 健康的なライフスタイルの確立
規則正しい睡眠: 十分な睡眠は、情緒を安定させるために不可欠です。寝る前のリラックスタイムを作り、睡眠の質を高めましょう。
バランスの取れた食事: 栄養バランスの良い食事を心がけることで、脳の働きが整い、情緒の安定につながります。特に、オメガ3脂肪酸(魚類やナッツ)やビタミンB群(全粒穀物、野菜)は、気分を安定させるのに役立ちます。
運動を取り入れる: 適度な運動は、エンドルフィン(幸せホルモン)の分泌を促進し、ストレス解消や気分の改善に効果的です。ウォーキングやヨガなどを日課にするのも良いでしょう。

4. 自己肯定感を高める
ポジティブな自己対話: 自分を否定的に捉える癖がある場合、意識してポジティブな言葉をかける練習をしましょう。「自分はできる」「今の自分も十分大切だ」といった言葉を心の中で繰り返すことが、自己肯定感を高めます。
自分を褒める習慣: 小さな成功や努力を認め、自分を褒める習慣をつけることも、情緒を安定させるのに役立ちます。

5. 人間関係の改善
信頼できる人に相談する: 感情が不安定なとき、信頼できる友人や家族に自分の気持ちを話すことで、孤独感やストレスが和らぎます。
サポートを求める: 必要に応じて、カウンセリングやメンタルヘルスの専門家に相談することも、感情の安定に役立ちます。

6. 環境の見直し
ストレスの原因を特定する: 日常生活でストレスや情緒不安定を引き起こす原因を探り、それを減らすためにできることを考えましょう。例えば、仕事の負担が大きい場合は、休息を増やす、タスクを他人に任せるなど、解決策を模索します。
リラックスできる空間を作る: 家の中でリラックスできる場所を作り、静かな時間を過ごすことが情緒の安定に役立ちます。

7. 時間管理と自己ケア
休息時間を確保する: 忙しい生活の中でも、リラックスする時間や自分を大切にする時間を確保しましょう。無理をせず、休息が必要なときはしっかりと休むことが大切です。

8. 趣味や楽しみを見つける
創造的な活動に取り組む: アートや音楽、手芸などの創造的な活動に取り組むことで、ストレス解消や気分のリセットができます。
楽しみを見つける: 映画鑑賞、読書、自然散策など、自分が心から楽しめる活動を見つけ、それを定期的に行うことで、心のバランスを保つ助けになります。

これらの方法を実践することで、情緒不安定を少しずつ改善していくことが可能です。自分に合った方法を見つけ、焦らずに少しずつ取り組んでみてください。

 


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