早朝覚醒がいつまでたっても治らないことで、体調を崩す方も少なくないようです。
寝付けないとか夜中に何度も目が覚めてしまうといった睡眠障害に比べて、早朝覚醒はご本人が気付かないままのこともあり、治らないというよりも治そうとしていないケースもあるのではないでしょうか。
たとえば、年齢を重ねるごとに目覚めの時間が早くなるのは当たり前とか、早寝早起きは三文の徳といったことわざもあるように、早朝覚醒は決して悪いことではないと思えば、早朝覚醒が治らないことなど気にならないのかもしれません。
ただ朝早く目覚めたことで疲れが取れないとか、起きるつもりの時間よりずっと早く目が覚めてしまい、そのあと布団の中で悶々と時間が経つのをやり過ごしている状況であれば、それは気持ちのいい目覚めではないはずです。
そうなれば、やはり早朝覚醒と呼ばれる睡眠障害の一つと言えるでしょう。
そんな状況が長く続き、治らないまま放っておくことで思いもよらない体調不良につながるものです。
睡眠障害は、おもに寝つきが悪い入眠困難や夜中に何度も目が覚めてしまう途中覚醒、夢を何度も見てしまい疲労感さえ感じるような浅眠、昼と夜が逆転している昼夜逆転、そして明け方になると望んでもいないのに目が覚めてしまう早朝覚醒などがあります。
いずれも、心療内科に通うなどして治療が必要だと判断するまでには時間がかかるケースも多く、睡眠障害が食欲不振や胃部の不快感を招くこともあるでしょう。
さらに、常に疲労感や倦怠感から抜け出せないでいれば、早朝覚醒などの睡眠障害が治らないことで、最悪うつ病を発症してしまうこともないとは言えません。
日頃、身体の痛みや不具合を治らないままにしておくことは少なく、薬を飲んだりかかりつけの病院で診察・治療を受けたりするものですが、早朝覚醒が治らないような時は、まずは心療内科の受診を検討してはいかがでしょうか。
そして、兵庫や大阪などにお住まいの方の治らない早朝覚醒は、こころと不眠の診療所こばやしクリニックにご相談ください。
早朝覚醒の原因
早朝覚醒は、異なる要因によって引き起こされることがあります。以下は、その一般的な原因ですが、具体的な状況によって異なる可能性があります。
ストレスや不安
心配事やストレスがあると、寝ている間でも脳が活発になり、早朝に目が覚めることがあります。
睡眠障害
睡眠の質が低下している場合、早朝に目が覚めることが増えることがあります。例えば、不眠症や睡眠時無呼吸症候群などがこれに該当します。
生活習慣の変化
睡眠のリズムが乱れたり、規則正しい生活習慣が崩れると、早朝覚醒のリスクが高まります。
身体的な健康問題
特定の健康問題や疾患がある場合、早朝覚醒が引き起こされることがあります。例えば、慢性的な痛みや神経系の問題が挙げられます。
環境の要因
明るい光、騒音、温度の変化など、寝ている間の環境が影響することがあります。
医薬品や物質の使用
特定の薬物や飲み物が早朝覚醒を引き起こすことがあります。例えば、覚醒作用のある薬物やカフェインが含まれる飲み物です。
早朝覚醒が慢性的で続く場合、または日常生活に支障をきたす場合は、医師に相談することが重要です。医師は適切な評価を行い、具体的な状況に応じた対策や治療を提案することができます。
早朝覚醒を改善する方法
早朝覚醒を改善するためには、いくつかの方法があります。ただし、個々の状況によって効果が異なるため、試行錯誤が必要です。以下は、早朝覚醒を改善するための一般的なアプローチです。
規則正しい睡眠スケジュールを確立する
毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることで、体内時計が安定し、早朝覚醒を改善できる可能性があります。
リラックスする習慣を導入する
就寝前にリラックスする習慣を取り入れると、ストレスや不安を軽減できます。深呼吸、瞑想、軽いストレッチなどが有効です。
寝室の環境を整える
寝室を快適な環境に整え、暗い、静かな、涼しい場所にすることが重要です。また、電子機器の使用を寝る前に避けることも役立ちます。
規則正しい運動を取り入れる
適度な運動は睡眠の質を向上させることが知られています。ただし、寝る直前に激しい運動をするのは避け、夕方までに行うことが良いでしょう。
カフェインや刺激物の摂取を控える
昼過ぎ以降はカフェインを摂取しないようにし、刺激物を控えることで、夜間の眠りが改善される可能性があります。
睡眠前の食事に注意する
大きな食事やアルコールの摂取を寝る前に控え、軽いおやつを選ぶと良いです。
医師と相談する
これらの方法が効果的でない場合、または早朝覚醒が慢性的である場合は、医師に相談して専門的なアドバイスを受けることが重要です。医師は具体的な状況に合わせた治療やアプローチを提案できます。
これらのアプローチを組み合わせて、自分に合った方法を見つけることが重要です。
早朝覚醒の予防策
早朝覚醒を予防するためには、健康な睡眠習慣を確立し、ストレスを軽減する方法を取り入れることが重要です。以下は予防策のいくつかです。
規則正しい睡眠スケジュール
毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きるように心がけましょう。規則正しいスケジュールは体内時計を調整し、早朝覚醒を予防できます。
リラックス技術の利用
就寝前にリラックスする技術を取り入れましょう。深呼吸、瞑想、プログレッシブ・マッスル・リラクセーション(筋肉の緊張と緩和)などが効果的です。
寝室の快適な環境
寝室を暗く、静かで涼しい場所に保ちましょう。また、快適な寝具や枕を使用して、良い寝心地を提供します。
適度な運動
適度な運動は健康な睡眠の促進に役立ちますが、夜遅くに激しい運動を避け、夕方までに行うことが重要です。
カフェインやアルコールの制限
昼過ぎ以降はカフェインを摂取しないようにし、アルコールも適量に留めましょう。これらの物質は睡眠に影響を与える可能性があります。
ストレス管理
ストレスが早朝覚醒を引き起こすことがあるため、ストレス管理の技術を取り入れることが重要です。趣味やリラックスする活動を取り入れ、仕事や日常のストレスを軽減します。
食事の注意
大きな食事や刺激物の摂取を寝る前に避け、軽いおやつを選ぶと良いです。また、適切な時間に夕食を摂ることも重要です。
医師の相談
継続的な早朝覚醒が続く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、医師に相談し専門的なアドバイスや治療を受けることを検討してください。
これらの予防策を組み合わせて実践することで、早朝覚醒のリスクを軽減できる可能性があります。