情緒不安定が続くことで人との関りがうまくいかない時、思いきってカウンセリングを受けてみようかと思うことがあるかもしれません。
そして、心療内科や精神科などの心の病を専門とする病院やクリニックを探そうとされるかもしれませんが、カウンセリングだけで情緒不安定が完全に解消できるとは言えません。
また、情緒不安定の原因や症状、治療や対策などについての情報を提供してくれるサイトなども多いので、そういった記事を閲覧するだけでカウンセリングを受けた気がして、気持が落ち着いたように感じることもあるでしょう。
ただし、そういったカウンセリングだけで情緒不安定が解消できるわけではなく、逆に余計な心配を抱え込むことにもなりかねません。
その時は、カウンセリングだけでなく適切な治療を受けるために心療内科や精神科にご相談いただければと思います。
情緒不安定を改善するためのカウンセリングを受ける場合、担当するのは臨床心理士や心理カウンセラーといった資格者が対応することも多く、心療内科や精神科の病院などにも在籍し、通院されている患者さんに対するカウンセリングを担っていることがあります。
つまり、あくまでもカウンセラーであり、情緒不安定が病であるならば投薬などの治療も必要な場合も多く、医師の判断が必要となります。
さらに、臨床心理士や心理カウンセラーの役目は、心療内科や精神科の患者さんの対応に限らず、まったく違った疾患や別の診療科の患者さんに必要とされることも多いようです。
つまり、死と向き合うような病や大きな手術を控えた患者さんなど、他の病気への不安から情緒不安定になった際に対応して速やかにカウンセリングを行うことで、元々の病気と向き合えるようになるものです。
もちろん、情緒不安定はうつ病や適応障害などの精神疾患の症状として現れることは多いわけですが、出産や更年期障害や月経との関連で情緒不安定になることもあり、カウンセリングとともにそれぞれの疾患を改善するための投薬治療も必要となってくることからも医師の判断が不可欠です。