たとえば、うつ病を発症する原因として、ストレスの多い生活との関連が取り上げられることが多いと思います。では、そのストレスを多く感じる環境はどういったものかと言えば、やはり都会での生活であり、人が多く騒音や空気の悪い環境を想像するかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れないようです。たとえば、都会での生活でも、環境に順応して仕事にやりがいを感じて、人間関係がスムーズに行けば、うつ病を発症することも少ないかもしれません。逆に、空気の美味しい自然豊かな場所での生活であっても、人と接する機会が少ないことで社会から取り残されたように感じて、仕事で充実感を感じることができなければうつ病になることもあるでしょう。つまり、どこで暮らしていても、どこに職場があっても、うつ病になる可能性はあるということです。
うつ病は、元々の性格が大きく関わっていることもあり、責任感の強い方やまじめで几帳面な方がうつ病になりやすいとも言われているように、どこに住んでいてもうつ病を疑うような症状が現れた時は、早めに心療内科を受診することをお勧めいたします。うつ病の症状には、喪失感を感じて落ち込んだり、小さな失敗でも罪悪感を感じたり、自分の能力を過小評価するなどのうつ病の障害が現われることがあります。さらに、眠れないとか何を食べてもおいしく感じられないという状態も、うつ病発症の前兆かもしれません。そんなうつ病の疑いのある時は、地域に根差した医療を目指すこばやしクリニックにご相談ください。