年々、心の病を負う方が増えていると言われています。世の中の移り変わりが加速して、その流れに付いていけずに精神疾患に陥る方もいます。複雑な人間関係にストレスが重なり、気を病む人もいるでしょう。そして、精神疾患克服を考えれば、心療内科や精神科、あるいは神経科を受診するということになるかもしれません。
ただ、精神疾患克服のために、たとえば仕事を辞めたり引っ越しをして、人間関係を一変させるような試みをする方も少なくないはずです。中には、精神疾患克服のために自己判断で薬を用いようとすることもあるかもしれません。さらに精神疾患克服に良かれと思い、親しい友人に気持ちが不安定なことや物事に集中できないことなどを告白して、逆に厳しい言葉を浴びせられ、精神疾患克服どころではなく、症状を悪化させてしまうこともあるようです。
こころと不眠の診療所であるこばやしクリニックにも、様々な症状をお持ちの患者さんが、精神疾患克服のためにご来院されますが、精神疾患克服にとって大切なことは症状を適切に把握して、できるだけ早い時期に精神疾患克服に取り掛かることだと思います。
たとえば、精神疾患と言っても、軽い不眠症と言えるような患者さんもいれば、かなり深刻なうつ病が疑われる患者さんもいらっしゃいます。また、うつ病の原因の一つとして不眠症が関わっていることもあれば、パニック障害とうつ病の両方を併発している患者さんもいるはずです。また、気分の浮き沈みが激しいだけで精神疾患克服など必要ないと勝手に判断してしまって、精神疾患克服に必要な治療を受けずにいる方もいるかも知れません。