大学生が躁鬱病を発症したり、躁鬱病のほかにもパニック障害や対人恐怖症などの精神疾患を抱えて苦しんでいるケースは少なくないようです。たとえば、大学に入学したばかりの学生や、逆に就職活動を始めた頃の大学生など、その時期もさまざまです。
高校生であれば、大学受験を控えて精神的に不安定になりやすく、精神疾患を心配するご家族も多いのでしょうが、晴れて大学生になってから躁鬱病の心配をすることになるとは思ってもみないことかもしれません。ただ、高校生・大学生は一生のうちで最も多感な時期であり、躁鬱病が起こりやすい時期でもあるようです。
おそらく小中学校の同級生の何割かが同じ高校に進み、友人関係も継続していることが多いのでしょうが、大学生の世界は一変します。全国から学生が集まる大学であれば、入学したばかりの頃は顔見知りも少なく、周囲に気軽に話せる友人がまったくいないという大学生も多いのではないでしょうか。
そして、対人関係がうまく築けないまま大学生活を送っているうちに、躁鬱病の症状が出てくることもあるようです。大学生は高校生のようにクラスという意識も低く、自分の居場所を見つけられない大学生もいるのでしょう。
もちろん部活動などに参加すれば、一時の不安な気持ちも解消できるのかもしれませんが、喋って飲んでコミュニケーション中心の部活動も多く、話すことが苦手な大学生は、ますます落ち込んでしまい躁鬱病発症のきっかけにもなりかねません。
誰もが自分を知っていて声をかけてくれる世界と、見知らぬ人に自分から声をかけなければならない世界のギャップに苦しみ、しかも不安な気持ちを誰にも分ってもらえないことで躁鬱病のような精神疾患が起こることも多いようです。
ただ、いつまでも不安な気持ちのまま大学生活を送っていても、いずれ引きこもりのような状態にならないとも限りませんので、躁鬱病を疑うような兆候があれば、一度心療内科を受診することをおすすめいたします。そして、大学生の躁鬱病は川西市のこばやしクリニックにご相談下さい。