躁鬱かどうか心配になった時だけでなく、動悸や息切れ、身体のしびれや肩や腰が重く感じられる時など、前兆とは思えないような症状が続く時は、心療内科を受診することも考えていただければと思います。
ただ、早期に躁鬱などの対策を取るためには、身近に行きづらさを感じさせない心療内科があることが重要なのかもしれません。
たとえ、近くに心療内科や精神科の病院やクリニックがあったとしても、暗く重苦しい印象では、近寄りがたく感じてしまい、躁鬱の治療開始も遅れてしまうことでしょう。意を決してを受診しても、院内の雰囲気がピリピリした印象であれば、躁鬱の治療どころかさらに追い詰められてしまうかもしれません。

病院とは、どうしても緊張が付きまとうもので、ポジティブに受診するのは無理なことかもしれませんが、それでも明るい雰囲気で穏やかで安らぎを感じることのできる病院であれば、患者さんの気持ちも落ち着いてくるものです。
それはどんな診療科でも同じことでしょうが、特に心療内科の場合は、院内の雰囲気がとても大切で、躁鬱やパニック障害、あるいは不眠症で悩んでいる患者さんにとっては、病院を訪れるだけで心の負担を取り除く第1歩が始まっているわけで、そこでさらに心の不安を掻き立てるような環境は望ましくありません。
その点、川西市にあるこばやしクリニックは、これまでのイメージとは違って、きっと患者さんが敷居高く感じることなくご利用いただけると思います。
当クリニックは、こころと不眠の診療所として地域に根差した医療を目指しておりますが、市内にお住いの方に限らず、かなり広範囲から患者さんが通院されている心療内科になります。
しかも、中には深刻な躁鬱の懸念から通院されている方もいれば、最近眠れないといった症状を訴えて来院される方もいらっしゃいますので、些細な症状も見逃さずに、そして躁鬱にならずに済むように早めにご相談いただければと思います。
躁鬱病患者の方が注意すべき点は?
躁鬱病(双極性障害)の患者さんが症状を安定させ、再発を防ぐために注意すべき点を以下にまとめます。病気との付き合い方を理解することが、安定した日常生活につながります。
1. 生活リズムの安定を最優先に
・毎日同じ時間に起床・就寝する
・睡眠不足や寝すぎは再発の引き金になることがあります
・遅寝・昼夜逆転・徹夜などは避ける
2. 薬を自己判断でやめない
・気分が良くなっても勝手に服薬を中止しない
・副作用がつらいときも、医師と相談すること(中断は危険)
・「調子がいい=完治」ではなく、予防のための服薬が基本
3. 自分の「前兆」に気づけるようになる
・躁やうつの「始まりのサイン」を把握しておく(例:眠れない、口数が増える、集中できない)
・家族やパートナーにも前兆を共有しておくと早めに対応可能
4. ストレスを溜めない・刺激を避ける
・大きな環境の変化(転職、引っ越し、人間関係のトラブルなど)は悪化の原因になることがある
・刺激的なテレビ・SNS・深夜のスマホも症状を悪化させやすい
5. アルコール・薬物に注意
・アルコールは気分の波を激しくしやすく、薬の効果を妨げる
・睡眠薬や安定剤などを自己判断で多く使わない
6. 周囲の理解とサポートが大切
・家族や職場に自分の病気について説明し、協力してもらえる環境を整える
・支援団体(家族会・ピアサポートなど)を活用するのもおすすめ
7. 無理をしすぎないこと
・調子が良いときほど「やりすぎ」に注意(仕事や趣味を詰め込みすぎない)
・調子が悪いときにはしっかり休む勇気も必要
8. 医師との定期的なコミュニケーション
・症状が安定していても、定期的な通院は継続
・不安や変化を感じたら、早めに相談する
最後に
双極性障害は正しく向き合えば、安定した生活を送れる病気です。焦らず、波に逆らわず、自分自身を丁寧にケアしていくことが大切です。
必要であれば、注意点をまとめた印刷用資料も作成できます。お気軽にお申し付けください。