アスペルガーという言葉を耳にするようになって久しいかと思いますが、行動の違和感やコミュニケーションがうまく取れないといった場合でも、いわゆる発達障害の一つとして理解は進んでいます。
ただ、行動の違和感やコミュニーケーションがうまく取れないといった症状は、躁鬱の患者さんの特徴である場合も多く、躁鬱なのかそれともアスペルガーなのか、あるいはアスペルガーであることで併発しているのか、慎重に対応する必要があるでしょう。
実は、アスペルガーの方の場合、自分自身では理解するのは難しく、周りの目がちょっと違うために落ち込んで、ストレスが膨れ上がって精神的に苦痛を感じることも多くなってしまいます。
人との関係が思うようにスムーズに行かなければイライラすることも多いでしょうし、不安になることも多いはずです。
たとえば、学生の頃は周囲の理解もあって、無事に学生生活を送っていたはずなのに、社会に出て大きな環境の変化に悩んで躁鬱を発症してしまうことも多いようです。
しかも、ご本人が躁鬱の状態にあったとしても、周りに気付いてもらえない場合もあるでしょう。
もちろん、最近は発達障害があったとしても、環境が整い適した仕事・会社が見つけやすくなっているとは思いますが、アスペルガーの方の心は繊細で、定期的に信頼できる心療内科や精神科を受診して、医師と面談することで躁鬱の発症を防ぐことができるかもしれません。
もちろん、躁鬱の治療のために精神科を受診した際にアスペルガーの可能性があることを始めて知るケースもあるかもしれませんが、躁鬱を疑って心療内科や精神科をお探しの時、そして発達障害と上手に付き合っていくために心療内科や精神科をご利用いただければと思います。