朝目覚めた時、その日の気分が違っていることは誰にでもあることでしょうが、もし気分の浮き沈みが激しいようであれば、それは情緒不安定症状の一つなのかもしれません。毎日大きな変化もなく、同じような人たちと同じような仕事をしているのに、日によって人の声や人の動きを煩わしく感じて、イライラしたり落ち込んだり、逆にはしゃぎすぎたりといったことがあれば、それも情緒不安定症状ではないでしょうか。
誰にでも、情緒不安定症状に近い状態で、気分が滅入ったり元気が出たりすることはありますが、心療内科での治療が必要なほどの情緒不安定症状は、見逃さずにできるだけ早い段階で、情緒不安定症状の改善に向けての治療が必要かと思います。特に注意したい情緒不安定症状として、人前ですぐに泣くのも顕著な症状と言えるでしょう。もちろん、喧嘩や言い争いで泣くことはあるでしょうし、気分が高揚して泣いてしまうこともあるでしょうが、ある程度の年齢になれば、場所をわきまえて泣きたい気持ちを抑えることができるものです。ところが、情緒不安定症状ですぐ泣くという場合は、場所も状況も考えずに泣いてしまうものです。
最近は、SNSでの何気ない書き込みの一言を読むだけで落ち込んだり、すぐに返信が来ないことで悲観的になったりと、情緒不安定症状が出るきっかけも変わってきているようです。気付かないうちに心の病の闇に入り込んでしまわないように、情緒不安定症状を持て余した時には、地域に根差した医療を目指すこころと不眠の診療所、こばやしクリニックにご相談ください。