人によって、同じような状況にいても、感じるものは違うでしょうし、感動の受け方も違って当然です。ただ、感情の起伏が激しく、しかもマイナス思考が強いとなれば、周囲の目はあまり好意的ではないかもしれません。特に、必要以上に興奮したり、些細なことでイライラしたりすることがあれば、情緒不安定治療が必要ではないでしょうか。もちろん、情緒不安定であっても、感受性が豊かな人と好意的に判断してもらえることもあるでしょうが、不安を覚えることが多くそのために情緒不安定になることが多いとすれば、まさに情緒不安定治療が必要と言えるでしょう。
実は、情緒不安定治療を必要とされる患者さんの中には、いつも不安を抱えている方が多く、一度不安に感じると、その不安を一掃することができずに情緒不安定治療が必要なほど心に負担を感じるようになります。たとえば、職場や学校などで、一度中傷を受けると人との関りが怖くなり、常に不安を感じて情緒不安定治療が必要になる方もいます。そして、そんな不安から逃れるために引きこもりや不登校になるケースもあれば、逆にその不安を打ち消すために攻撃的な言葉を発するようになることもあるでしょう。ただ、不安から逃れても不安を打ち消しても、きちんと情緒不安定治療が行われていなければ、うつ病やパニック障害につながることもあると考えられます。
また、環境の変化で情緒不安定治療が必要になるケースも多く、就職や進学で環境が大きく変わった後、情緒不安定治療のために心療内科に通院したり、出産後に身体の疲労と合わせて心の疲労も重なって情緒不安定治療を必要とすることもあるでしょう。情緒不安定の家族や友人への対応に辟易することもあるかもしれませんが、実は情緒不安定の本人自身がもっとも自分の感情の辟易して、心の病を引き起こす寸前なのかもしれません。
ただ、情緒不安定も適切な情緒不安定治療を受けることで、改善を図ることができますので、情緒不安定治療をお考えであれば、地域に根差した医療を目指すこころと不眠の診療所こばやしクリニックに気軽にご相談ください。