うつ病や摂食障害、あるいは情緒不安定で病院に通院する場合、精神科がその対応をしている病院も多いと思います。精神科と聞くと、長期に入院するような精神障害を発症しているように思えるかもしれませんが、今ではさまざまな心の病の治療には、心療内科と同様に精神科などが対応するケースも多いはずです。ただ、なかなか精神科に通ってまで治療しようとは思わずに、悪化させてしまう心の病の一つとして不眠があります。
眠ることは人にとって自然の欲求であるにもかかわらず、食べられないとか会話ができないといった症状と比べて、不眠はあまり重要視されない傾向にあり、不眠の症状を身近な人に訴えても、良くある話として軽んじられてしまうのではないでしょうか。ところが、不眠は精神的なダメージを大きくする原因になりやすく、さらに身体への影響も大きく、長く不眠状態にあれば衰弱することもあるでしょう。そして、不眠の治療のためには、もっと精神科をご利用いただければと思います。ただ、精神科で診察を受けるためには、まずは不眠の自覚があることが前提ですが、中には不眠だと自覚出来ていない場合もあり、その場合は周囲の判断で精神科の受診を勧めていただければと思います。