家族の誰かが落ち込んでいるとか、口数が少なくなって食欲もなさそうだとか、学校や仕事を休みがちになれば、うつ病を心配するのかもしれません。そして、そんな状況を心配して心療内科の受診をすすめられた患者さんがこばやしクリニックにも通院されています。ただ、うつ病の治療に来院された患者さんが、実はそううつ病症状を発症しているというケースも珍しいことではなく、そううつ病症状に気付かないままでいた方も多いということです。
たとえば、元気な時と落ち込んだ時の落差が大きい場合も、もしかしたらそれはそううつ病症状かもしれません。部屋に引きこもっている時もあるものの、うるさいほどしゃべる時もあるので、うつ病の心配はないと安心していても、それはそううつ病症状の可能性もあるでしょう。そううつ病症状は、そうとうつ病の症状が繰り返し起こるわけですが、どういった間隔で繰り返すのか、あるいはどんな条件でそううつ病症状が切り替わるのか、人によって違いがあるので、いつも一緒にいるご家族が気付かないことがあっても不思議ではありません。