世界のうつ病患者数は3億人を超えていると言われていますが、日本でも治療が必要とされる患者数は増え続けているため、もしかしたら、友人や会社の同僚など身近なところにも、うつ病の可能性のある人がいるのかもしれません。そして、世界保健機関でもうつ病に対する早急な対策が必要とされていますが、家庭や職場などでもうつ病にならないための対策、そして早期にうつ病に気付くための対策も考える必要があるでしょう。その対策としては、家庭であれば家族そろっての食事の時間を持つことであったり、家族間の会話を多く持つことも、うつ病を防止する対策として有効かもしれません。また、仕事のストレスがうつ病の発症に大きく関わっていることを考えれば、職場の人間関係や労働環境などの改善を図ることも、うつ病対策には必要でしょう。
さらに、うつ病を改善するために欠かせない対策として、じっくり気長に、そしてしっかりと治療することが大切だということを、患者さんに理解していただくようにしています。心の病の場合、熱が引いたとか痛みがなくなったというように、回復の状態が目に見えてわかるわけではないので、ほんの少しの心の変化でうつ病の治療を中断して悪化させてしまうこともあり、うつ病の治療について理解していただくことも、うつ病対策する上で重要となります。