大学生にとって躁鬱など縁がなさそうに思えるかもしれませんが、実際はかなり多くの大学生が躁鬱に近い症状に苦しみ、今も躁鬱病を発症して治療を受けようかと迷っている大学生も少なくないのではと思います。
そして、躁鬱ではないかと悩んでいる大学生、あるいはお子さんの様子の変化に心を痛めているご家族であれば、まずは心療内科や精神科などの医療機関をご利用いただくことをおすすめしたいと思います。
高校を卒業して大きく環境が変わることを期待して、新生活を謳歌するつもりで入学する大学生が多いことは確かでしょうが、中にはその環境の変化にさまざまな不安を抱いたまま、うまく人とのコミュニケーションが取れずに躁鬱に陥ってしまう大学生もいるようです。
さらに大学での授業がリモート形式となり、生活になじめず友人も作れないままの状態が続けば、精神的な負担は一層大きくなり、いつ躁鬱の状態になってもおかしくないのかもしれません。たとえば、関西で学ぶ大学生であれば、川西市のこばやしクリニックにご相談ください

もちろん、心のケアは大学でも行っているのでしょうが、学校の門も数回しかくぐっていない大学1年生が、大学の相談窓口等を活用できているとは限りません。
さらに、大学生が躁鬱を発症するきっかけは、昨今の授業や生活の問題だけではありません。
特に、就職活動中の大学生に躁鬱の症状が現れるケースは決して珍しいことではありませんので、卒業後の進路に関する悩みを抱えたままにしないで、心療内科を利用することも考えていただければと思います。
当心療内科は躁鬱を始め、眠れないとか食欲がないといった症状でお困りの方にもご利用いただいておりますので、関西で学ぶ大学生にも緊張せずに受診していただけると思います。
大学生が躁鬱病に掛からないようにする方法は
大学生が躁鬱病(双極性障害)を予防するために大切なことを、もっと詳しく丁寧に解説します。
1. 生活リズムの安定は“心の土台”
なぜ大事?
双極性障害は「体内時計の乱れ」がきっかけになることがあります。睡眠リズムの乱れは、気分の波を激しくする原因です。
どうすればいい?
・毎日 同じ時間に起きる・寝る(平日も休日も)
・寝る前の1時間はスマホやPCの光を控える
・睡眠時間を6〜8時間確保する
・起床後は必ず朝日を浴びる(脳のリセット)
※夜更かし・徹夜明け・昼夜逆転は特に危険です。
2. 「やりすぎ」を避ける=気分の波をなだらかにする
なぜ大事?
「躁状態」は、本人が“絶好調”と感じていても、実は危険な時期です。何でもこなせる気がして無理をし、その反動で深いうつ状態に落ち込むことがあります。
どうすればいい?
・バイト、授業、サークル、課題…詰め込みすぎない
・調子が良い日こそ「あえてペースを抑える」意識を
・やることリストを「できる量」だけに制限
※「元気すぎる」「寝なくても平気」は注意信号になることも。
3. ストレスを見逃さない・溜め込まない
なぜ大事?
ストレスは躁やうつを悪化させる最大の引き金です。特に大学生は環境の変化(新しい人間関係、就活、実家を出るなど)が多く、知らぬ間に心が疲れていることも。
どうすればいい?
・週に1日は「何もしない日」「好きなことだけする日」を作る
・愚痴を吐ける相手を見つけておく(友達・家族・カウンセラー)
・無理な付き合いや気を遣いすぎる人間関係は距離を置いてOK
※「自分の心の天気」に敏感になりましょう。
4. 心と体を整える「メンタル基礎力」
なぜ大事?
健康な心は、健康な体から。運動や栄養のバランスは、気分の安定に直結します。
どうすればいい?
・週に3回は軽い運動をする(散歩・ヨガ・ストレッチなど)
・バランスよく食べる(特に朝ごはんを抜かない)
・カフェイン・エナジードリンクの取りすぎ注意
・アルコールは気分の上下を激しくするので控えめに
※リズムのある生活は、気分を安定させる「土台」です。
5. 「心の不調のサイン」を知ることが予防になる
こんな状態が続いたら注意
・眠れない or 寝すぎる日が続く
・集中できない・やる気がまったく出ない
・気分が沈んで動けない日が何日も続く
・自分が特別な存在だと思えるほど元気すぎる
・イライラが止まらない・衝動的に行動してしまう
※「これくらい大丈夫」は危険。我慢しすぎる前に相談を。
6. 相談することを“特別なこと”と思わない
大学には「学生相談室」「保健センター」「心療内科」があります。
不安や落ち込みを感じたとき、誰にも話せないときは、1人で抱え込まず、話してみる勇気を持つことが予防の第一歩。
まとめ:大学生が躁鬱病を予防する7つの習慣
1.毎日同じ時間に起きて寝る
2.詰め込みすぎず、休む日を設ける
3.ストレスをこまめに放出する
4.感情の変化に早く気づくよう意識する
5.睡眠・食事・運動を整える
6.無理な人間関係から距離を取る
7.相談することをためらわない